鍼灸マッサージ院ごぎょうのブログです
開業前や開業後のあれこれを綴ります
2019-04-11
みなさんこんにちは、
満開だった桜もキレイな緑色の葉っぱを付け、季節が進んでいることを感じる今日この頃です。
新学期、新年度が始まり、いかがお過ごしですか?
私たち経絡治療をする者にとってのバイブルでもある『傷寒論』という古い書物には、
【時行の気】という言葉があります。
季節に合った気候でない時に起こる病気です。
まさに、4月なのに最高気温が7度とか、、、。寒いっっっ。風邪引きそっっ。
今も昔も、こういう事を思って過ごしていたんだなと、感慨深くなります。
さて、今日は広島ガーデンパレスにて行われた、経絡治療学術大会の2日目の事を書きます。
2日目も”母と子の経絡治療”をテーマに、
日々臨床にあたる先生方の発表からスタートです。
様々な視点からの経絡治療の実際について、興味深いものでした。
公開実技では6か月の妊婦さんが患者さんになって下さり、
先生による治療が行われました。
中医学古典の脈経には、胎児の月数に応じて胎児を養う経絡があると書かれています。
例えば、6か月は胃経、9か月は腎経、臨月の10ヶ月目は膀胱経です。
その経絡が働いて胎児を養うので、
月数に対応した経絡には強い刺激(瀉法)を与えないように治療をしたり、
養生をしましょう、ということです。
そして、『はり・きゅうで母子支援』という内容で、
せりえ鍼灸室・副院長の辻内敬子先生による特別講演がありました。
妊娠中のマイナートラブルを積極的に改善し、QOLを向上させることができれば、
妊婦さんにとっても、また赤ちゃんにとっても、さらにはその家族にとって、
幸せなマタニティーライフになるのではと思いました。
副作用がないはりきゅうはそれが実現できると実感した講演でした。
そして学術大会最後のプログラムは、
こちらの御三方による鼎談です!!!
なんだか、始まる前の準備感が満載ですみません。
しかも、池田先生がいません(;’∀’)
向かって右にいらっしゃるのが、漢方内科医院を開業されている黒岩先生、
中央に座るはずの、経絡治療の師匠の師匠である池田先生、
そして左にいらっしゃるのが徳島で開業されている、師匠の大上先生です。(って、見えませんね)
『経絡治療の選穴』をテーマにしたお話を聴きました。
病気や症状の原因によって選ぶツボを変えたり、
五臓の働きを深く理解したうえで、味の性質を利用した選穴など、
まだまだ知らないことが沢山あって、半分位しか理解できなかったような感じです。
【一生勉強】という言葉を思い出しました。
先生方のお話をきいたり、開業されている先生とお話したり、
とても刺激的な、また次へつながるような力をもらえた機会でした。
そして帰りの機内、カシワイは、
ごぎょうに来て下さる患者さんによりよい治療を提供できるよう、
日々前進していきたいと思います!
と、この空に誓ったのでした(笑)。
鍼灸マッサージ院 ごぎょう